【三島市】マンション外壁・屋根のドローン赤外線点検 事例
静岡県三島市内の分譲マンション(9階建/築17年)にて、外壁タイルの浮き・含水、屋根防水の劣化を 可視+赤外線で短時間診断しました。国土交通省・所轄警察署の許可を取得のうえ、住宅密集地(通学路・幹線道路に近接)に配慮した飛行計画で実施。
- 所在地:三島市中心部(幹線道路沿い・住宅密集エリア)
- 建物:RC造+タイル貼り(約6,800㎡)
- 目的:大規模修繕前の劣化把握・修繕範囲の根拠化
- 条件:外気温 17–21℃/微風(2–3m/s)/晴れ

住居密集地のため通学時間帯を避け、事前申請ルートで高所を安全に確認。目視困難部位も上空から把握できます。
- 足場不要で省コスト・短時間の点検
- クラック・欠け・浮き疑いを位置付きで記録
- 近隣・歩行者動線に配慮した時間帯・ルート設計

タイル浮き・含水など“見えない劣化”を温度差で可視化し、修繕範囲を根拠化します。
- 異常温度域(黄〜赤)を抽出して再現性を確認
- 可視画像と同一位置で突き合わせ、誤認を低減
- 立面図に位置マーキングして工事計画に直結
課題(Before)
- バルコニー裏・高層部など目視困難部位の劣化把握が不十分。
- 外壁タイルの浮き・含水の可能性箇所が広範囲に想定され、修繕費が膨らむ懸念。
- 幹線道路・通学路に近接し、居住者・近隣への安全配慮が不可欠。
対応(Action)
- 国交省・所轄警察署の許可取得後に飛行。近隣掲示・時間帯配慮で安心を確保。
- 可視+赤外線を同一軌道で撮影し、温度差マップを作成。
- 異常箇所を立面図へプロットして修繕候補を整理。
主要検出ポイント(抜粋)
位置 | 疑い | 温度差ΔT | 所見 |
---|---|---|---|
南面 5–7F バルコニー下 | タイル浮き | +2.2℃ | 日射後の残熱差を確認、アンカー近傍で顕著 |
西面 3–4F 笠木付近 | 含水(雨水浸入) | +1.7℃ | 連続する低温域。散水試験の優先候補 |
屋根 ドレン周り | 防水層劣化 | +2.0℃ | 水たまり痕と一致。ピンホール点検を推奨 |
結果(After)
- 修繕対象を面で特定でき、足場・補修の範囲を最適化(見積ベースで最大約35–40%のコスト抑制)。
- 点検時間は半日未満。生活動線の影響を極小化。
- レポート(PDF)をそのまま理事会説明資料として活用。
※ 本ページの赤外線所見は代表例です。最終判断は現地条件・散水試験・コア抜き等の確認に基づきます。
ご注意:本ページの内容はサンプル事例です。画像の一部はイメージを含みます。
実際の点検方法・所要時間・費用・検出結果は建物条件により異なります。